Autogenesis diary

日々思う事やイラスト制作日記。

目で見えているものを過信しすぎてはいけない。ですがなかなか難しいですよね ・・・。

目で見えているものって、簡単に言えばその動物が生きていくうえで的確な状態で見えているんですよね。たまに、ナショナルジオグラフィックなどで他の動物から見える視界を表した映像が流れたりしますが、人間からみたらとんでもなく凄い世界です。動物の違いだけでも随分と見えている世界が違う、では今自分達が見えているものって一体何なのだろう・・・ってなってくる訳です。

 

きっと自分達には見えてこない世界ってたくさんあると思うんです。もし、鷹が絵を描いたらどんな絵になるんだろう・・・とか、クラゲが水中で舞う世界ってどんな気持ちなんだろう・・・とか、ふと考えてしまうんですよね。見えている世界が違う、でも同じ地球に住んでいる。世界って不思議です。

 

色だって、この世の中に同じ色ってなかなか存在しないはずなんです。光のあたり方や位置が変われば同じものでも微妙に違う。なので、まったく同じ色を作るのは、相当計算されたものでなければ成り立たない。アートで言えば、印象派の時代がこの光や色彩の違いを表現しているのは有名ですよね。光からくる色彩の変化を表す為に、たくさんの色を使い、表現していく。印象派の絵は色彩が本当に綺麗です。

 

僕は、サーフィンをやるのですが(最近かなりブランクが・・・)、外から見る海と、入って流れを感じた時の海は全然違います。入ると見た目よりも海の動きを感じるんです。波の動き。そしてその波を作り出す風の動き。自然の繋がりの強さと、流れを感じます。

 

そんな事を言っていますが、僕、普段は相当目につられてます。正直、つられっぱなしだし、目で判断しまくりです。でも、それがわかっているから、目で見えているものに疑問をもつのかな・・・とも思います。

 

僕が表現していきたいのは、目に見えない流れや、繋がりです。繋がりと言っても、もの同士を線でつないだだけでは、また目につられた表現や作品になってしまう。そこをどう作品として表現していくかが自分にとってのテーマです。

 

印象派の作品を見ていると、ただ色彩が綺麗というだけではなく、自分が普段見えてこない世界を見せてくれているようで、目に疑問をもつということを思い出せてくれます。目に頼りすぎているな・・・と思う時は印象派の絵、おすすめです。

 

ということで、一回、別の動物になれたら、それもそれで面白そうだなと思いながら、制作に戻ることにします。読んでいただき有り難うございました。

 

Autogenesis

http://autogenesis1.wix.com/autogene