Autogenesis diary

日々思う事やイラスト制作日記。

ミニマル?節約?その前に根本的な考えから入ったほうがいいのでは・・・。

最近ミニマルという言葉をよく聞きます。

先日書店に行った際、そういったミニマルなスタイル本でいっぱいになっていたのを見て、ちょっと驚きました。不要なものをそぎ落とし、必要最小限のもので生活するスタイル。なかなか自分には出来ないスタイルです・・・。

 

アートの世界でもミニマル・アートというものがあります。簡単に言うと、不要なもの、色などを排除し、必要最小限なもので表現していくアート。有名なアーティストだと、ドナルド・ジャッドなどにあたります。

 

ドナルド・ジャッドの作品は立体作品が有名で、箱形の立体が壁に複数綺麗に並んだ状態で取り付けてあるだけの作品だったりします。色彩もいたってシンプル。不要なものをここぞとばかりに排除しています。そしてこのドナルド・ジャッドの作品、めっちゃかっこいいんですよ!

 

どこの美術館だったかはちょっと忘れましたが(確かMoMAだったような・・・)、いろいろなアーティストの作品の中に、このドナルド・ジャッドの作品があったりすると、すっごく目立つんです。色彩などをたくさん使った作品よりも、とても迫力のある作品に見えてくるんですね。またこれが、1960年代というのだから驚きなんです。ほんと早いですね・・・アートって。なので、僕の印象ではミニマルって、シンプルで、スタイリッシュで、ちょっと憧れる生活なんです。

 

それが、最近ミニマルという言葉についてちょっと???な感じを受けます。それがミニマル=節約という考えです。これどうなのかな・・・とちょっと思います。ミニマルな生活を目指した結果、それが自然と節約に繋がっていたというのなら、まだわかるのですが、節約するためにミニマルな生活にするというのは、ちょっと違う気がします。ドナルド・ジャッドも、別に絵の具代をケチるためにミニマルな表現をしていたのではないですよね。本当に必要なものを求め、追求していった結果、辿り着いた表現でありアートな訳です。

 

テレビの番組とかだと、それってミニマルなスタイルというより、ただ節約しているだけなのでは?と思うもの結構あります。それって、やはりちょっと寂しいです。僕はあまりその生活には憧れないです。せっかくミニマルという言葉が出てきたのなら、その根本的な考えから入ったほうが絶対良いと思うんです。じゃないと、たぶん続かない。

 

せっかく流行るのであれば、ミニマルという洗練された考えやデザイン、アートがうまく伝わって欲しい。スティーブ・ジョブズが作ったiphoneのように。

 

 そしてドナルド・ジャッドの作品もかっこいいですよ。ミニマル・アートおすすめです。

 

ということで、雑多なものがたくさん置いてあるものを一度整理しないとな・・・と思いながら、制作に入ります。

 

 

Autogenesis

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