Autogenesis diary

日々思う事やイラスト制作日記。

下町なんていう言葉もいずれはなくなるような気がする。

僕は幼い頃、下町で育った。場所は亀有。たこ焼きやもんじゃが当時100円で食べることができた。いまだにたこ焼きは100円で食べられるお店が場所は変わったけれど残っている。

家族でよく行った焼肉屋は風俗通りと言われる道のど真ん中にあった。「3000円ポッキリ!!」というピンク色の看板がいつも目に入ってきたが、何が3000円なのか幼かった僕には全くわからず、ただただ怪しさだけを醸し出していた。

なんでこんな怪しい道を通るのか聞いたことがあったが、「夜の旨い店はこういう所にある。」とだけ言われたのがやけに印象的だったのを覚えている。

少し駅から離れるとおでん屋があり、串に刺して歩きながら食べることができた。そして僕は、この店のちくわぶが大好きだった。

当時亀有には亀有名画座という映画館があり、いつもはポルノ映画を上映しているのだが夏休みになると子供祭りと称しドラエモンの映画などを上映していた。「欲情の団地妻3」のポスターの上からドラエモンのポスターが貼ってあるのはある意味カオスだ。そして、目つきが悪いという訳のわからない理由で上級生にいきなり顔面を、殴られたのもこの亀有名画座だった。今では、アリオという大きなショッピングモールがあり、大きな映画館ができている。あそこで殴られることは、まずないだろう。

亀有もだいぶ変わった。変わり過ぎて、あまり当時の駅前を思い出せない。何故こんなことを書いたかというと、近々また実家に帰るため亀有に行くからだ。

決してノスタルジーに浸っている訳ではないが、綺麗になればなるほど何故か薄っぺらいものに見えしまうのは、僕だけだろうか・・・。