Autogenesis diary

日々思う事やイラスト制作日記。

人工知能に相対するものがアートの世界だと思う。

またまた今日は最近はまっている人工知能について。

 

Googleが開発した人工知能が世界トップ級のプロ棋士を破ったということらしいですね。なんか凄いところまできました・・・人工知能・・・。もう先を予測していくという点では人間は人工知能に勝てないところまできているんですね。知らない間に、時代はどんどん変わり、動いていきます。ちょっと前にグーグルカーが自動運転時に衝突事故を起こしたというニュースがありましたが、きっとすぐに修正され同じミスを起こさないようにプログラミングされていくのでしょう。失敗は財産ととらえて学習していく能力も、きっと人工知能はなんの弊害もなくどんどん取り入れていくのだと思います。

 

では、人工知能に勝てるものはこの先無くなってしまうのでしょうか・・・。いや、僕はそうではないと思っています。勝てるというか、相対するものとして存在するのが人間が作り出したアートの世界だと思います。何故かというとアートの世界は予測不可能なものがたくさんあるからです。中には、作者すらも意味不明なものがアートの世界には存在するし、そういったものに何故か人は心惹かれたりします。そして、アートって必ずないと生きていけないものではないですよね。効率とか機能のみで考えればどんどん排除されていってしまう世界なんです。ただ、そういった存在だからこそ、人工知能からしてみたら未知の領域だと思うんです。要するに入ってこれない世界。

 

なにも、絵とか立体のアート作品だけではなく、世の中にはアートの要素が入っているもの、たくさんあります。たとえば建築。以前テレビで有名な建築家の方が、ある部屋の何故か変に空いた空間を説明していた時に、「ここが空いていることにあまり深い意味はない、ただそこに空間を作りたかっただけ。」という話をしていたことがあります。確かにその空間、効率だけで考えれば確かに必要ないのですが、日の光の入り方とか、空間のぬけ具合とか、あるのとないのとでは全然違うんですよ。そう、深い意味はないんですが、そこに存在している意味は確かにある。それがアートの世界。

 

突拍子もないものを作ると、「アートだね〜。」ってよく言われますよね。人工知能、そんな突拍子もないもの作らないと思うんです。もし、人工知能に作らせるとしたらきっとドラッグ的なウィルスを入れないと無理そうですよね。ただ、高度な人工知能にそんなことをしたら、アートどころか世界の終わりというか・・・あまり想像したくはないです。

 

そんなことを考えながら、アート的発想や要素、人間だから創造できる感覚をもっと大事に、また制作に戻ろうと思います。読んでいただき有り難うございました。

 

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